実は、オフサイド撤廃論は今に始まったことではないのですが、今回の件でインターネットを中心に、「オフサイドがなくなったらどうなるか?」というテーマで熱く語られているようです。
待ち伏せOKになるわけだから、ゴール前に長身選手を常時残して、ボールを奪ったら即ロングパス。縦パス1本。という大味な展開になるだろうとか、得点がたくさん入って面白くなるだろうとか、様々な意見があるようです。
しかし、過去、アメリカのプロリーグ(北米サッカーリーグ(1967-1974))で、完全撤廃というわけではありませんが、ゴールから35ヤード以内に限定してオフサイドを反則とするとし、得点が入りやすくなるようにしたことがあるそうですが、それがゲームをつまらなくし衰退の一因になったともいわれているそうです。
個人的には、オフサイドルールが撤廃されると、現在の戦術が大きく変化することは確実なので、どのような戦術が選択されどのようなゲーム展開になっていくのか、それを一度見てみたいという思いはあります。
このように盛り上がっているオフサイド撤廃の話題ですが、そもそもルールが変わるようなことがあるのでしょうか?
実は、オフサイドというルール一つ見ても、その歴史を紐解くと、これまでに変遷があるのです。
古くは現在のラグビーのように、前には決してパスを出してはいけないというルールだったのだといいます。
それが、ゴールラインとボールの間に3人いなければならないというルールに変わり、その後、現在の2人いなければならないというルールに変わったといわれています。
また、オフサイド以外のルールでいえば、バックパスのルールやゴールキックのルールなど、近年でもルール改正は珍しくなく、検証のための大会限定のルール改正のようなことも行われているのが現実です。
これらのことを考えると、決してオフサイドルールが廃止されることはないとはいいきれないので、今後の動きに注目していきたいものです。