本題である用件を主文で伝えたら、次は末文です。
ここでは締めくくりの言葉を述べ、結びのあいさつを書きます。用件をまとめる締めくくりの言葉、相手方の健康や繁栄を祈る言葉を書き、最後に前文で書いた頭語とセットとなる結語を書いて結びます。
最後に後付です。
いつ、誰から、誰に対して書いた手紙かわかるように明記します。
日付は末文の次の行に、行頭より1、2字下げて小さめの字で書きます。年号を含めた漢数字で書きますが、慶事に関する場合は、「平成○年○月吉日」とする場合も多くみられます。
差出人名は日付の次の行の低い位置に書きます。何らかの事情があって本人以外の人が代筆した場合は、本人の名前の左下に小さく「代筆」または「代」と書きます。夫の代わりに妻が書いた場合は「内」と書く場合もあります。
宛名は、行頭にそろえるか少し下げて、差出人名よりも大きな字で書きましょう。敬称を付けるのを忘れないようにしましょう。
場合によってはこの後に副文を追記することもあります。いわゆる「追伸」です。追伸には、本文に書き忘れたことがあった際に追記します。
しかし、親しい人へのプライベートな手紙であれば問題ありませんが、目上の人や慶弔の通知や礼状には用いないのがマナーとされています。追伸が、「重なる」「繰り返す」という意味になってしまうことが理由です。
目上の人に出す手紙や、改まった手紙で本文に書き忘れをしてしまった場合は、はじめから書き直すのがいいでしょう。