頭から丸ごと食べることができる小魚と違い、尾頭付きの魚であったり、カレイの煮つけであったり、絶対に食べることのできない骨などの部分がある魚に関しては、食べた後に見苦しくない、かつ食べるときにマナー違反にならない食べ方があります。
基本は、尾頭付きの場合は頭を左にして、左から右へ向かって食べることです。
切り身などの魚で片側だけに皮が付いている場合は、皮の方が上になりますので、ひっくり返して身の方にしたりしないように注意しましょう。
皮は食べることができるなら食べた方が良いですが、食べない場合、残した皮は見苦しくないように皿の脇に寄せておきましょう。
基本的に少しずつ身をほぐしながら一口分を口に運びますので、このときに食べられそうにない小骨などを外しておくべきですが、万が一咀嚼中に食べられない小骨を感じたら、手で取ったりせず、箸で骨だけを取り出して、皿の脇に置きましょう。
尾頭付きの魚で、上の面を食べ終わったら、思わず魚をひっくり返して裏側を食べたくなるかもしれませんが、それはマナー違反です。
上半面を食べ終わったら、背骨など主要な骨が見えている状態のはずです。
その骨を尾の方から端で持ち上げるように浮き上がらせて、下の身からはがしていきます。
このとき、骨がとれにくかったら、箸と反対側の手を使っても構いません。(両手だけでで骨を取るのはマナー違反です)
このようにして、魚の頭と骨を下の身から分離することができたら、骨は皿の脇の方に置いておきます。皮を残しているひとは骨と一まとめにしておきましょう。
その後は残された下の身を食べて終わりです。
食べ終わった後、皿の上には脇によけた魚の頭と骨だけがキレイな形で残っているのが美しい食べ方だといえます。