手紙の書き方・マナー 前文・主文・末文・後付・副文

手紙の書き方 前文・主文・末文・後付・副文

PCや携帯でメールはしても、手紙を書くことはあまりなく、いざ手紙を書くとなると、どう書けばいいか戸惑ってしまう方も多いのではないでしょうか。ここでは、一般的な手紙の書き方のマナーである、前文・主文・末文・後付・副文について紹介します。

手紙の基本構成は「前文→主文→末文→後付(→副文)」

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近年、パソコンや携帯のメールが普及し、手書きの手紙を書く機会が少なくなった方も多いことでしょう。最後に手紙を書いたのがいつだったか忘れてしまった方もいるのではないでしょうか。

そんな中、いざ手紙を書く必要に迫られると、どのように書き進めていいか戸惑ってしまうものです。

家族や友人のような親しい間柄であれば、それほどスタイルにこだわる必要はありませんが、会社の上司など年長者、不特定多数の人宛、あるいは面識のない人宛の手紙や、慶弔のあいさつ状など改まった手紙を書く場合は、一定の形式で手紙を書くのがマナーだといえるでしょう。


一般的な手紙の書き方としては、前文、主文、末文、後付、場合によっては副文の順で構成して書くといいでしょう。


前文とは、冒頭のあいさつを述べる部分です。頭語、時候のあいさつ、安否のあいさつ、現況を知らせるあいさつ、日頃の感謝・お礼やお詫びのあいさつなどを書きます。

頭語は「拝啓」「前略」などの言葉のことで、末文の結語とセットで用いる必要があるので注意が必要です。

また、時候のあいさつは、漢語調のものや口語調のものがあり、季節ごとに様々なあいさつがあるので、手紙を書く時期、そのときの時候に合わせて書く必要があるので、こちらも注意が必要です。


次に主文です。本題の用件を述べる部分となります。

まずは起語・起こしの言葉といわれるつなぎの言葉から始めます。「さて」「ところで」「早速ですが」「この度は」などの言葉がよく用いられます。その後に用件を書くようにしましょう。


副文(「追伸」)は使い方に注意をしましょう

手紙の書き方・マナー[この世の掟.com]

本題である用件を主文で伝えたら、次は末文です。

ここでは締めくくりの言葉を述べ、結びのあいさつを書きます。用件をまとめる締めくくりの言葉、相手方の健康や繁栄を祈る言葉を書き、最後に前文で書いた頭語とセットとなる結語を書いて結びます。


最後に後付です。

いつ、誰から、誰に対して書いた手紙かわかるように明記します。

日付は末文の次の行に、行頭より1、2字下げて小さめの字で書きます。年号を含めた漢数字で書きますが、慶事に関する場合は、「平成○年○月吉日」とする場合も多くみられます。

差出人名は日付の次の行の低い位置に書きます。何らかの事情があって本人以外の人が代筆した場合は、本人の名前の左下に小さく「代筆」または「代」と書きます。夫の代わりに妻が書いた場合は「内」と書く場合もあります。

宛名は、行頭にそろえるか少し下げて、差出人名よりも大きな字で書きましょう。敬称を付けるのを忘れないようにしましょう。


場合によってはこの後に副文を追記することもあります。いわゆる「追伸」です。追伸には、本文に書き忘れたことがあった際に追記します。

しかし、親しい人へのプライベートな手紙であれば問題ありませんが、目上の人や慶弔の通知や礼状には用いないのがマナーとされています。追伸が、「重なる」「繰り返す」という意味になってしまうことが理由です。

目上の人に出す手紙や、改まった手紙で本文に書き忘れをしてしまった場合は、はじめから書き直すのがいいでしょう。

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