結婚祝いや出産祝い、入学卒業祝いや就職祝い、あるいはお見舞いやお香典などをいただいたときのお返しにも、気を付けなければならないマナーがあります。ここでは、贈答を受けたときのお返しの時期や表書きなどについて紹介いたします。
贈答を受けたときのお返しのマナー 時期と表書き
結婚祝い・出産祝いのお返しの時期と表書き
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結婚祝いや出産祝い、入学卒業祝いや就職祝い、あるいはお見舞いやお香典などの贈答を受けたときは、きちんとお返しをするのがマナーとされています。
しかし、全ての贈答に対してお返しをするとも限らず、ケースバイケースが求められたりもします。
ここでは、贈答に対するお返しをする際の、お返しをする時期や注意点、のし(熨斗)に書く表書きなどを紹介いたします。
・「結婚祝い」をいただいた場合のお返し
披露宴に招待した人へのお返しは、改めてしなくてよいとされています。宴に招くことがお返しとされているのと、実際には引き出物を渡したりするからです。
しかし、披露宴に招待しない人からお祝いをいただいた場合は、もらった金品の半額程度の品を、挙式後2〜3週間以内にお返しをするのがよいでしょう。
その場合の表書きは「内祝」です。
・「出産祝い」をいただいた場合のお返し
出産祝いをいただいた場合のお返しは、いただいた金品の半額から3分の1程度の品を、お宮参り頃(31〜33日目頃)まで贈るとよいとされています。
表書きは「内祝」です。赤ちゃんの名前を書くこともあります。
厳密にいえば、内祝いとお返しは別のものです。内祝いは、内々の喜びごとを他の人にもお裾分けしてともに祝ってもらうためのものです。
ですので、内祝いは本来、お祝いをもらったもらわないにかかわらず、出産を知らせた全員に贈るものなのですが、出産祝いの催促と受け取られてもいけないので、いただいた方だけにお返しと内祝いを兼ねて贈るのが一般的となっています。
入学・卒業就職・栄転就任・定年退官祝いのお返しの時期と表書き
贈答を受けた場合でも、お返しをしなくてよいとされているものがいくつかあります。ここでは、それらを紹介します。
・「入園祝い」「入学祝い」「卒業祝い」「就職祝い」「成人祝い」をいただいた場合のお返し
ここに挙げたような成長の節目のお祝いは、特別なお返しは不要で、礼状だけで十分とされています。
相手の家庭にも子供がいる場合は、同じようにお祝いを贈ることで、いわゆる「お互い様」と考えられているという意味合いもありますので、相手方の子供のお祝いの際に、忘れず贈るように注意が必要です。
ただ、贈答のしきたりには地域差もありますし、贈ってくれた相手との関係によっても変わってきますので、本当にお返ししなくていいか、親などの年配者に相談するのもいいでしょう。
お返しとしてではなく、内祝として赤飯などを贈る場合もあるようです。
お返しをしない場合でも、礼状を出すのは忘れないように気を付けましょう。
・「栄転祝い」「就任祝い」をいただいた場合のお返し
これも基本的にはお返しは不要とされています。
ただし、謝意は伝える必要があるのはいうまでもありませんので、新任地での生活が落ち着いた頃などに、近況報告を兼ねて礼状を出すといいでしょう。
・「定年祝い」「退官祝い」をいただいた場合のお返し
こちらもお返しは不要とされています。
生活が落ち着いた頃に、近況報告を兼ねた礼状を出すといいでしょう。
長寿祝い・お見舞い・香典のお返しの時期と表書き
・「長寿のお祝い」をいただいた場合のお返し
パーティーなど宴席を開いた場合であれば、長寿の記念になる品を招待客に配るといいでしょう。
・「快気祝い」をいただいた場合のお返し
退院、あるいは床上げ後10日目頃に、お見舞いをいただいた人へお返しを贈ります。
いただいた額の3分の1相当でいいといわれています。赤飯を添えたりなどもします。
また、快気祝の宴を開き、心配してくれた人たちを招き、内祝の品を贈ることもあります。
表書きは「快気祝」「快気内祝」「本復快気祝」などです。
ただし、多額の治療費がかかった場合などは、品物を贈ったり宴席を開いたりする必要はないともされています。
・「香典」をいただいた場合のお返し
香典をいただいた場合のお返しは、宗旨によって違いがあることが多いです。
仏式であれば、49日(宗派によっては35日)の忌明けに香典返し(半返し)するものとされています。
神式であれば、50日祭に香典返しをするとされています。
一方、キリスト教式では、お返しは特に行わないのが一般的です。
ただし、例えば一家の大黒柱を失った場合や、香典を全額寄付した場合などは、お返しを贈らなくてもいいとされる場合もあります。
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